平成28年度天皇誕生日祝賀レセプションの実施
12月16日、タシケントにおいて平成28年度天皇誕生日祝賀レセプションを行いました。300人以上の来客があり、大盛況となりました。冒頭挨拶において、伊藤大使が今年の当館の活動等について以下のとおり報告を行いました。
【政治分野】
●我が国はウズベキスタンの独立以来25年間に亘り、友好協力関係を着実に発展させ、「戦略的パートナーシップ」関係を構築してきています。昨年10月の安倍晋三総理大臣の訪日を踏まえ、本年も両国の人的交流は活発です。3月に山田美樹外務大臣政務官、6月に長谷川榮一総理補佐官が訪問しました。8月には安倍昭恵総理夫人が訪問、その際には文化交流ミッション、和太鼓グループも同時訪問しました。9月3日、カリーモフ大統領の告別式には滝沢求外務大臣政務官が訪問しました。ウズベク側からは5月にアブドゥハキーモフ労働大臣、ガニーエフ対外経済関係投資貿易大臣が訪日しました。訪日ではありませんが、5月にアジーモフ第一副首相がフランクフルトにおいて麻生太郎副総理と会談しました。12月4日に行われた大統領選挙の際には中山恭子参議院議員、佐々木紀衆議院議員他が訪問、アジーモフ第一副首相他閣僚との懇談も実施しました。
【経済分野】
●ウズベキスタンの経済開発における協力は本年も大きく進展しました。特に、電力セクターへの円借款では、ナボイ火力発電所やトゥラクルガン火力発電所の整備事業において日本企業が協力することが決定しました。また、フェルガナではNEDOによる最先端のガスタービン・コジェネレーション・システムの普及に向けた実証事業の実施を決定しました。これらにより、ウズベキスタンの資源活用と環境負荷低減に大きく貢献することを期待しています。
●その他、保健・医療、教育、文化、スポーツ、農業など、広範な分野で無償資金協力・技術協力やボランティア派遣を継続しています。当館が独自に実施する草の根無償事業も各地で実施しています。これら成果を踏まえ、来年以降も日本側関係者とともに、ウズベキスタンの持続的な経済成長を支えるため協力を続けていきたいと考えております。
●開発協力案件に加えて、サマルカンドでのバス・トラック製造事業、地上デジタル放送網整備プロジェクト、ナボイにおけるアンモニア・尿素肥料製造プラント建設等の大規模民間経済プロジェクトが順調に進展しています。更に安倍総理ウズベキスタン訪問を契機とし日本の経済界からの注目がウズベキスタンに集まり、各種新規プロジェクトが始動しました。当館としてこうした動きが一層加速されるようサポートして参ります。
●各省間の直接協力も進展しています。本年は、我が国の農林水産省と国土交通省がそれぞれタシケントにミッションを派遣し官民合同のセミナーを開催しました。こうした専門省庁同士の関係促進を引き続きサポートして参ります。
【文化分野】
● 本年は、文化交流においても、日本映画祭、現代日本アートに関する展示会、柔道・空手の専門家派遣等を開催しました。今後も文化・人文分野の協力を強化していきたいと考えております。