大使挨拶

2020/5/12
大使挨拶

  世界的に未曾有の猛威を振るうコロナ禍の中,5月を迎えることになりました。

  昨年来,日本とウズベキスタンの関係は大きな発展を遂げてまいりました。12月にはミルジヨーエフ大統領ご夫妻による初の日本訪問が実現し,大統領と安倍総理との間で両国関係を新たなレベルに押し上げることが確認されました。多くの合意が達成され,まさに両国間にとって新たな地平を切り開く歴史的な訪問となりました。

  2020年に入ってからは,こうした成果を着実に前へと進めていこうとしていたその矢先のことです。残念ながらウズベキスタンにおいても3月15日に初めて新型コロナウイルス感染者が確認されました。以降,予定されていた両国間の往来,国際会議,文化行事などが,軒並み中止又は延期になってしまいました。

  今の国際社会の最大の課題はいかにこのウィルスを克服するかです。一つの国だけで立ち向かうことはできない課題です。世界中の国々が協力しあうことが不可欠です。往来が難しい中でも,ビデオ会議などを通じて我が国はウズベキスタン当局とできる限り緊密に連携をとっているところです。

  この国では,戦後,日本人抑留者の方々が各地で残された大きな足跡について今でも語り継がれています。また,ウズベキスタン独立後の日本による途切れない協力についても常に感謝の気持ちが表されています。ウィルスの感染が拡大する中,すべての空港は閉鎖されてしまいましたが,日本人のためならと,当局のたくさんの方々のご尽力で在留邦人の方々のご帰国用に特別に成田便を飛ばすことができました。コロナ禍の中でも,両国の特別な絆を強く感じることができたできごとでした。

  さまざまなプロジェクトが現在,中断を余儀なくされています。今は辛抱の時期です。しかし,再び両国往来が自由になった時,その遅れを取り戻す勢いでスタートを切れるようしっかりと準備を行っていきたいと思います。今後とも皆様のご協力を仰ぎながら,両国関係のさらなる発展のために力を尽くしてまいりたいと存じます。

 

駐ウズベキスタン日本国特命全権大使

藤山 美典