大使挨拶

2022/2/4
大使挨拶
 

  2022年を迎えたところで改めてご挨拶を申し上げます。

  1992年1月26日に外交関係を樹立した日本とウズベキスタンは、本年、記念すべき30周年を迎えています。日本は、ウズベキスタンの独立(1991年)をいち早く承認した国の一つですが、その後、ウズベキスタンの友人として、開かれ、安定し、自立的な発展を常に支援してきました。

  最近では、二国間はもちろん、国際場裏においても両国の協力が進んでいます。日本にとってウズベキスタンは、自由で開かれた国際秩序を構築する上での重要なパートナーです。

  世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響は今も続いていますが、それに屈することなく、両国の交流や協力は多方面において進展しています。

  まず、政治レベルの交流として、昨年1月には、当時の麻生副総理兼財務大臣とウムルザーコフ副首相兼投資・対外貿易大臣のテレビ会談、3月には両国の友好議連同士のオンラインフォーラムが実施されました。さらに5月には、ミルジヨーエフ大統領と当時の菅総理大臣との間で電話首脳会談が行われ、両者は戦略的パートナーとして更なる協力関係の発展に努めていくことで一致しました。そして8月には、当時の中西外務大臣政務官がウズベキスタンを訪問し、カミーロフ外相、ウムルザーコフ副首相兼投資・対外貿易大臣、サファーエフ上院第一副議長とそれぞれ会談を行い、今後の協力関係の発展や地域情勢などについて大変有意義な意見交換が行われました。

  経済・経済協力の分野においても、日本国政府、JICA、国際機関を通じた各種プロジェクトが着実に実現し、ウズベキスタンの社会経済の発展や新型コロナウイルス対策を支援しております。さらに、当地でのビジネスへの新規参入に関心を持つ日本企業も徐々に増えており、二国間の経済関係がコロナ禍にあってもなお、多面的なものになってきていると感じております。

  昨年の東京オリンピック・パラリンピック2020では、アブドゥハキーモフ副首相兼観光・スポーツ大臣に開会式にご出席いただきましたが、ウズベキスタンの選手団は、オリンピックでは5個、パラリンピックでは19個のメダルを獲得する素晴らしい成績を残しました。選手を受け入れ、サポートした日本側ホストタウンとの交流も温かい思い出として記憶に残っています。

  両国が外交関係を樹立してからは30年ですが、我が国とこの地域との交流は遥かシルクロードの時代にさかのぼります。また、第二次世界大戦後に当地に抑留された日本人の国づくりへの献身的な貢献や、それに対して寄せられた当地の人々の感謝や温かい交流の思い出は、今なお語り継がれています。我が国が独立後のウズベキスタンの発展に寄り添ってきたのも、こうした古くからの絆を抜きには語れないでしょう。

  30周年の節目に際し、これまで両国関係の発展に尽力されたすべての方に敬意と感謝の意を表するとともに、改めて両国の深い繋がりを大切にしつつ、両国の戦略的パートナーシップを次の30年と、更にその先まで発展させて行くために、一層の努力を重ねていく所存です。

 

駐ウズベキスタン日本国特命全権大使
藤山 美典