令和元年度外務大臣表彰の授与

令和元年8月29日

  外務省は,アブドゥラヒム・マンナーノフ元タシケント国立東洋学大学学長,ファルーフ・ウスマーノフ・ウズベキスタン芸術アカデミー付属平山郁夫国際文化キャラバンサライ館長及び市橋克哉名古屋大学大学院法学研究科教授に対し,令和元年度外務大臣表彰を行なうことを決定しました。

  外務大臣表彰は,我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で,特に顕著な功績のあった個人及び団体について,その功績を称えるとともに,その活動に対する一層の理解と支持を促進することを目的として授与されます。今回の授与をきっかけに,日本語教育,文化交流及び法整備分野における二国関係が強化されることを期待します。

功績概要

アブドゥラヒム・マンナーノフ
元タシケント国立東洋学大学学長

  タシケント国立東洋学大学の学部長・副学長・学長として,長年に亘り我が国との関係強化の重要性に理解を示し,日本語教育の発展のため尽力してきました。また,ウズベキスタンの全大学学長を対象に日・ウズベキスタン学長会議を実施し,両国の大学間交流の促進を実現してきました。在ウズベキスタン日本国大使館の事業にも支援を行っており,教育を通して両国学生の相互理解・交流の促進に貢献してきたと言えます。

ファルーフ・ウスマーノフ
ウズベキスタン芸術アカデミー付属平山郁夫国際文化キャラバンサライ館長

  平山郁夫氏の支援の下に建設された国際文化キャラバンサライの館長を2006年から務め,これまで約150件の日本文化事業を開催しています。在ウズベキスタン日本国大使館とも緊密な協力関係にあり,ウスマーノフ館長の理解と尽力の下,無償での会場・物品等の提供,イベントの企画提案などが長年に亘り行われてきました。このようにウスマーノフ館長の貢献は極めて大きいと言えます。

市橋克哉
名古屋大学大学院法学研究科教授

  2000年代初頭から,JICA専門家として現地でセミナーや各種アドバイス等を行ってきた他,名古屋大学がタシケント法科大学で実施する協力(日本語による法学教育の準備),法学分野でのウズベキスタンからの留学生への研究指導等に一貫して従事してきました。行政法の整備を始めとするウズベキスタンへの法整備支援へも行っており,ウズベキスタンに対する我が国の法制度整備支援に長年にわたり貢献してきたと言えます。