草の根・人間の安全保障無償資金協力贈与契約署名式の実施





2023年2月28日、ウズベキスタン就学前教育・学校教育省において、日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力による贈与契約の署名式が開催され、教育分野における以下の3件(総額140,165米ドル)の事業について署名が行われました。署名式には、ウズベキスタン政府から、ウマーロヴァ就学前教育・学校教育大臣、シン就学前教育・学校教育省第一次官等が出席しました。
・スルハンダリア州テルメズ市28番幼稚園機材整備計画(供与限度額:24,925米ドル)
・スルハンダリア州テルメズ市19番幼稚園機材整備計画(供与限度額:24,240米ドル)

署名式において、羽鳥大使から以下のとおり挨拶を行いました。
昨年、両国は外交関係樹立30周年という節目の年を迎えました。今年は、次の10年、そして更に先の未来に向け、両国関係をより一層発展させていくための新たな1歩を刻む重要な年です。
日本は、ウズベキスタンが、開かれ、安定し、自立的な発展をするため、社会・経済の分野を中心に最大限の協力をしてきました。今回署名式を行う、ウズベキスタンの人々の福祉の向上や持続可能な社会づくりを目指した草の根・人間の安全保障無償資金協力もその一つです。日本は、1995年より保健・教育・農業分野においてこれまで415件以上のプロジェクトを実現してきました。その総額は約2,790万米ドルにも上ります。
日本は、国の発展を支える「人への投資」を重視し、ウズベキスタンにおいても教育分野の支援を長年に亘り実施しております。また、ミルジヨーエフ大統領は、2023年を「人に対する思いやりと質の高い教育」の年と宣言し、教育の質の向上に向けた取組を強化されております。今回の草の根無償資金協力を通じた事業は、ウズベキスタン政府の優先課題に合致しており、人々が真に必要とする支援を提供するものです。日本がウズベキスタンへの協力を行うに当たり、最も支援を必要としている人々へ手を差し伸べるための貢献を引き続き強力に進めていく所存です。
本日署名する3件の協力は、中央アジアの中心にあるウズベキスタンとの友好関係を一層強化していくという日本国民による友情の証と強い意志の現れです。日本の支援が、ウズベキスタンの将来を担う子ども達の育成のために有効に活用されることを期待しております。