草の根・人間の安全保障無償資金協力贈与契約署名式の実施

令和4年10月21日
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  2022年10月20日、ウズベキスタン保健省において、日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力による贈与契約の署名式が開催され、医療分野における以下の3件(総額270,630米ドル)の事業について署名が行われました。署名式には、ウズベキスタン政府から、ファジルカリーモフ保健省次官が出席しました。
 
・カラカルパクスタン共和国ヌクス地区医師会病院医療機材整備計画(供与限度額:90,650米ドル)
・ブハラ州ペシュクン地区医師会医療機材整備計画(供与限度額:90,000米ドル)
・タシケント市アルマザール地区17番診療所医療機材整備計画(供与限度額:89,980米ドル)
 
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  署名式において、藤山大使から以下のとおり挨拶を行いました。

  本年は両国の外交関係樹立30周年という重要な年に当たります。4月に12年ぶりに日本国外務大臣によるウズベキスタン訪問が実現し、6月には岸田総理大臣とミルジヨーエフ大統領の間で首脳電話会談が行われ、今月18日には両国間で初めての姉妹都市関係がサマルカンド市と奈良市との間で締結されるなど、両国間ではハイレベルの対話を含む緊密な協力関係が築かれております。

  日本は、ウズベキスタンが、開かれ、安定し、自立的な発展をするため、社会・経済の分野を中心に最大限の協力をしてきました。今回署名式を行う、ウズベキスタンの人々の福祉の向上を目指した草の根・人間の安全保障無償資金協力もその一つであり、1995年より保健・教育・農業分野においてこれまで410件以上のプロジェクトを実現してきました。その総額は約2,760万米ドルにも上ります。

  世界は新型コロナウイルスという未曾有の危機を徐々に乗り越えつつありますが、質の高い医療サービスへのアクセス改善が益々重要な課題となっております。我が国がウズベキスタンへの支援を行うに当たり、最も苦しんでいる人々へ手を差し伸べるための貢献を引き続き強力に進めていく所存です。

  本日署名する3件の協力は、中央アジアの中心にあるウズベキスタンとの友好関係を一層強化していくという日本国民による友情の証と強い意志の現れです。日本の支援が、人々の命と健康を守るために有効に活用されることを期待しております。