現地メディア向け開発協力プレスツアーを実施

平成30年12月10日

 11月15日、在ウズベキスタン日本国大使館では、ウズベキスタンのメディア向けの開発協力プレスツアーを実施し、新聞・テレビ・ラジオ・通信社7社が参加しました。開発協力プレスツアーとは、現地メディアが日本の開発協力の成果や意義についてまとめて取材する機会を提供することで、裨益国の一般国民への情報発信を強化することを目的として、外務省が行っている事業です。

 今回のツアーでは、タシケント市内で実施された以下の3案件を取材しました。
(1)平成28年度技術協力「ウズベキスタン・日本センター」
(2)平成20年度無償資金協力「国立障害者リハビリテーション・センター整備計画」
(3)青年海外協力隊「理学療法士」の活動視察
(4)青年海外協力隊「水泳」の活動視察

 案件(1)が実施されたウズベキスタン・日本センター(UJC)は、2000年10月に結ばれたウズベキスタンと日本の政府間の取極めに基づき、ウズベキスタン共和国対外経済関係・投資貿易省(当時)と国際協力機構(JICA)の共同プロジェクトとして発足しました。

 UJCは公的な組織として、ウズベキスタンにおける企業活動の発展を促進するための専門的人材の育成、及び日本に強い関心を持つウズベキスタンの人々に対する様々な情報の発信と日本語及び日本文化の紹介を通じての、両国間の相互理解の向上と友好関係の強化を設立目的として掲げています。

 また、2012年9月からは日本の国際交流基金からも、日本語教育と相互理解促進事業分野への協力を得て、その活動をより充実したものとしています。UJCは学生や教師、企業家等が、日本についての知識を深め、最新の日本の情報を手に入れることが出来る場所、現地の人達との交流が出来る場として親しまれてきました。

 取材陣は、ビジネスコースと日本語コースの授業を見学し、日本語の蔵書やDVDが視聴できる図書館を興味深く見ていました。



 案件(2)が実施された国立障害者リハビリテーション・センターには、2010年に総額約4百万ドルの機材が供与されました。主な機材は、CTスキャナー、手術器具やリハビリ用の機材で、ケガをした患者や、障害を持つ方々のリハビリに役立っています。

 同センターでは、案件(3)の青年海外協力隊「理学療法士」が2010年から派遣されており、現在勤務している冨田隊員は3代目になります。冨田隊員は、ウズベキスタンの同僚とともに、日本政府から供与された機材を利用して、患者に運動方法を教えたり、治療を行ったりしています。取材陣は、リハビリに一生懸命取り組む患者の様子を取材するとともに、冨田隊員がウズベキスタンに来たきっかけや活動内容について、熱心に質問していました。



 案件(4)が実施されたタシケント第2青年スポーツセンターは、2016年に設立された最新のスポーツセンターで、6才から15才の子供に対して、12種類のスポーツが教えられています。岩瀬隊員は2017年から派遣されている初代の隊員です。取材陣は、岩瀬隊員に日本とウズベキスタンの水泳の指導方法の違いや、子供たちの印象などを聞いて、スポーツを通した日本とウズベキスタンの交流について理解を深めました。



 プレスツアー実施後、参加したメディアによって、テレビ放送、新聞紙面、インターネットサイトを通じて、日本の開発協力の概要と実績、上記の4案件の成果について多くの報道が行われました。今回のプレスツアーを通じて、我が国の対ウズベキスタン開発協力に対するウズベキスタン国民の理解がより一層深まったことが期待されます。


関連リンク(外部サイト)

通信社UzA(11月16日)
「成功する共同プロジェクト」
http://uza.uz/ru/society/uspeshnye-sovmaestanye-proekty-16-11-2018(ロシア語)
http://uza.uz/oz/business/yaponiya-khal-aro-amkorlik-agentligi-jica-zbekistonda-anday--14-11-2018 (ウズベク語)