中央アジア5か国に対する国境管理能力強化のための 無償資金協力に関する書簡の交換 

2020/2/28

  2月27日(現地時間同日),ウズベキスタンの首都タシケントにおいて,我が方藤山美典駐ウズベキスタン特命全権大使と先方アシータ・ミッタル国連薬物・犯罪事務所(UNODC)中央アジア地域代表(H. E. Ashita MITTAL,UNODC Regional Representative for Central Asia)の間で,総額7億4, 300万円を限度とする無償資金協力「中央アジアにおける国境連絡事務所及び省庁間の機動的チームの能力強化による域内越境協力強化計画(UN連携/UNODC実施)」に関する書簡の交換が行われました。

  アフガニスタンで生産される違法薬物のロシア,欧州,中国への経由地といわれる中央アジアにおいては,国境管理体制が脆弱であるために,違法薬物や密輸品,テロリスト等の不安定要素の流入が深刻な問題となっています。さらに,中央アジア諸国内の協力関係の進展による物流量の増加,交通・通信手段の高速化やITネットワークの急速な拡大により,国境を越えた組織犯罪も増加傾向にあります。こうした状況を受け,中央アジア諸国における国境管理体制の強化や薬物対策の強化が重要な課題となっています。

  この協力は,中央アジアのウズベキスタン,カザフスタン,キルギス,タジキスタン及びトルクメニスタンにおいて,国境連絡事務所の機能強化ための機材供与や,関係機関職員の能力強化のための研修を実施し,また中央アジア地域の国境管理・薬物対策の拠点となっているウズベキスタンにおいて省庁間をまたがる機動的なチームの国境管理・薬物対策能力の向上を図るものです。

  この協力の実施により,5か国の国境管理・薬物対策や地域的な連携体制が強化されることにより,違法薬物の取締り強化を通じた越境組織犯罪の減少につながるほか,物流面では大型車両の検査に要する時間が25%短縮され,また検問を通過する大型車両の台数が70%増加することが見込まれるなど,同地域の安定及び社会・経済の発展につながることが期待されます。