トップページへ戻る  >> 経済協力  >> 無償資金協力  >> 草の根・人間の安全保障無償  >> 大使スピーチ

平岡邁ウズベキスタン共和国駐箚日本国特命全権大使スピーチ
(草の根・人間の安全保障無償資金協力の署名式(2月22日))



(尊敬するイクラモフ保健大臣)
ご列席の皆様、


日本国民を代表し、本日、草の根人間の安全保障無償資金協力案件の贈与契約を署名することができますことを真に喜ばしく思います。


我が国は、ウズベキスタンにおける保健分野への支援を重視しており、1994年から保健分野における一般無償資金協力を合計9件、総額約48.71百万米ドル実施しております。また、1995年からは、ウズベキスタン全国各地の病院に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力を合計55件、総額約4百万米ドル実施しました。さらに、昨年、技術協力プロジェクト「看護教育改善計画」が完了した他、現在は「非伝染性疾患のための予防的措置プロジェクト」の実施が準備されております。また、これまでに多くの日本の保健分野のボランティアや専門家がウズベキスタンで活動しており、多くのウズベキスタンの保健・医療関係者が日本で研修しております。


そして、本日、アンディジャン州産科病院、スルハンダリヤ州小児総合病院、サマルカンド市第1小児病院、ナマンガン州トラクルガン病院(産婦人科)、フェルガナ州リシタン地区中央病院、ナボイ州癌病院の合計6つの病院に、合計552,306米ドルの支援を実施できることは、とても喜ばしいことであると思います。日本国民を代表して、ウズベキスタン国民の皆様に、心よりお祝い申し上げます。


本年は、カリモフ大統領により、「調和的に発展した世代の年」とされましたが、これらの病院での機材整備は、若い世代の健康な成長のためにも大変に重要ではないかと考えます。また、これらの機材整備は、昨年定められた「地方の開発と向上の年」の目的にも合致しております。


各病院では、各地方の地域医療の中心機関として、多くの患者の診断や治療が行われておりますが、医療機材が不足しており、機材の老朽化も著しく、迅速かつ的確な診断と治療が困難な状況となっています。そうした状況に鑑み、今回、これらの病院に対して、レントゲン、超音波スキャナー、新生児用蘇生装置、内視鏡、人工呼吸器、心電図、未熟児用保育器、手術用器材等の医療機材を整備することが決定されました。


私は、こうした協力により、地方における医療水準が向上し、住民の皆様がご健康、ご長寿、そして幸せな人生を送られますこと、また若い世代が健康に成長されますことを、そして、ウズベキスタン国がさらに発展し繁栄していくことを心から念願しております。


日本とウズベキスタンとの友好関係がさらに強化されることを、そして本日署名を行いました案件の他、我が国が実施した草の根・人間の安全保障無償資金協力が日・ウズベキスタンならびにその国民の友好・親善関係のさらなる架け橋となることを心から祈念しております。

ご静聴ありがとうございました!


平岡邁ウズベキスタン共和国駐箚日本国特命全権大使

 

 

住所:UZBEKISTAN 100047, Tashkent, Sadyk Azimov st., 1-28 
 連絡先(代表電話) 電 話  998-71-120-80-60,61,62,63  FAX 998-71-120-80-77
お問い合わせ