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平岡邁ウズベキスタン共和国駐箚日本国特命全権大使スピーチ
ご列席の皆様、
アッサラーム・アレイクム!
日本政府は、ウズベキスタン国民の社会環境及び福祉の向上を目的として、1995年よりウズベキスタンにおいて教育環境、医療環境の改善及び女性の社会的地位の向上等を目指す草の根・人間の安全保障無償資金協力を開始し、この13年間で合計243件、約1,360万米ドルの協力を実施しており、その中で、ナマンガン州内の学校や病院等に対して、合計19件、約1,050,000米ドルの協力を実施しております。
カリモフ大統領によって「若者の年」とされた本年、私は、学校の机、椅子やミシン等の教育用機材を整備するための草の根・人間の安全保障無償資金協力として、既に合計12件の贈与契約に署名し、812,086米ドルの支援を実施致しました。
私は、こうした協力により、ナマンガン州及びウズベキスタン国の将来を担う若者の教育環境が改善され、全ての若者の成功、そして幸せな人生を送られますことを心から念願しております。
また、私は、「若者の年」である本年末までに、若者とウズベキスタン国の将来のために重要であると考える教育分野における10件以上の草の根協力案件について署名する予定であることを、喜びと共にお伝えいたします。
さて、今回の私のフェルガナ盆地への訪問の目的は、本件供与式出席の他、日本人墓地(コーカンド日本人墓地、フェルガナ日本人墓地、アンディジャン日本人墓地)への墓参です。今般、日本国政府は、ラスロス・ホジアクバル・アブドゥラヒーモビッチ・タシケント市市民サービス局局長に対して、日本人墓地の整備及び維持管理に寄与している功績を称え、旭日双光章を授与することを決定しました。
ウズベキスタンでは812名の邦人が国内13個所の日本人墓地で眠っておりますが、カリモフ大統領閣下を始めとするウズベキスタン政府が日本人墓地の整備及び維持管理に尽力してくださり、この同胞が眠る日本人墓地を暖かく守ってきて頂いていることを心より感謝申し上げます。
こうした日本とウズベキスタンとの友好関係がさらに強化されることを、そして本日供与式を行いました案件の他、我が国が実施した草の根・人間の安全保障無償資金協力が日・ウズベキスタンならびにその国民の友好・親善関係のさらなる架け橋となることを心から祈念しております。
平岡邁ウズベキスタン共和国駐箚日本国特命全権大使
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