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草の根無償G/C署名式・大使スピーチ
尊敬するイクラモフ保健省次官、ご列席の皆様!
日本国政府は、ウズベキスタン国民の社会環境及び福祉の向上を目的として、1995年よりウズベキスタンにおいて教育環境、医療環境の改善及び女性の社会的地位の向上等を目指す草の根・人間の安全保障無償資金協力を開始し、この12年間で合計226件、約1,250万米ドルの草の根無償資金協力を実施しております。そして、本日、草の根無償資金協力協力案件「タシケント市第1病院医療機材整備計画」及び「シルダリア州グリステン市女性実業家協会職業訓練センター」の贈与契約署名式を開催することができますことは、とても喜ばしい限りです。
タシケント市第1病院では、既存の医療機材を修理、補修して使用を続け、多くの患者の診断、治療が行われていますが、機材の老朽化が著しく、迅速かつ的確な診断と治療に支障を来している状況にあります。したがって、日本国政府は、地域医療サービス向上のため、同病院の心電計、人工呼吸器及び超音波機器等を整備するため、86,200米ドルの資金協力を決定しました。この支援により、地域住民がより良い医療サービスを受けることができるようになることを念願しております。
また、中等教育終了後の女性は低賃金で不安定な就業に甘んじる場合が多く、また失業率も高い状況にあります。この状況を改善するため、シルダリア州グリステン市女性実業家協会職業訓練センターでは、現在限られた機材を用いて活動されておりますが、機材の不足により効率が低下しております。したがって、日本国政府は、同センターにおける裁縫、理容、事務技能等の職業訓練に必要な機材を整備するため、19,890米ドルの資金協力を決定しました。この支援により、多くの女性が職業訓練を受けることにより、女性の地位の向上、中小ビジネスの振興が図られ、ウズベキスタン経済の発展に寄与することを、期待しております。
本日署名を行いました2件の案件を通じて、日・ウズベキスタン両国民の友好関係と協力がさらに強化されることを、そしてこれらの協力が日・ウズベキスタンならびにその国民の友好関係のさらなる架け橋となることを心から祈念しております。
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