日・ウズベキスタン首脳電話会談
5月12日、午後4時40分から約20分間、菅義偉内閣総理大臣は、シャフカット・ミルジヨーエフ・ウズベキスタン共和国大統領(H.E. Mr. Shavkat MIRZIYOYEV, President of the Republic of Uzbekistan)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 菅総理大臣から、ウズベキスタンは法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を構築する上での重要なパートナーである旨述べ、2019年12月のミルジヨーエフ大統領の訪日により両国間の戦略的パートナーシップが更に深化・拡大したことを歓迎しました。
2 ミルジヨーエフ大統領から、令和の初めにあたる年に行われた自身の訪日で合意したことをすべて着実に履行していきたいと述べ、双方は、両国の歴史的な繋がりを大切にしつつ、来年の外交関係開設30周年という節目を見据えて更なる協力関係の発展に努めていくことで一致しました。
3 菅総理大臣から、日本は「質の高いインフラ」を特に重視している旨指摘するとともに、本年日本が供与した新型コロナ対策と電力分野における総額350億円規模の財政支援(円借款)が有効に活用されることを期待する旨述べました。
4 これに対し、ミルジヨーエフ大統領から、コロナ禍における日本の支援への謝意が表明されました。
5 また、両首脳は、「中央アジア+日本」対話を通じた協力を継続していくことで一致しました。
6 中国に関し、菅総理大臣から、海警法を含む東シナ海・南シナ海における一方的な現状変更の試みや香港情勢及び新疆ウイグル自治区の人権状況について深刻な懸念を表明しました。
7 また、両首脳は、拉致問題を含む北朝鮮への対応について協力していくことで一致しました。
8 ミルジヨーエフ大統領から、国際問題に関する両国の立場は共通する部分が多く、引き続き国際場裡でも協力していきたいと述べました。