ウズベキスタン共和国に対する円借款「保健医療サービス改善計画」に関する書簡の署名・交換式の開催



1月20日(現地時間同日)、ウズベキスタン共和国の首都タシケントにおいて、羽鳥隆駐ウズベキスタン共和国日本国特命全権大使と、ラジズ・クドラートフ・ウズベキスタン共和国投資・産業・貿易大臣(Mr. Laziz KUDRATOV, Minister of Investment, Industry and Trade of the Republic of Uzbekistan)との間で、総額229.53億円を限度とする円借款(注1)「保健医療サービス改善計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。なお、本円借款案件には本邦技術活用条件(STEP)(注2)が適用されます。
(注1)円借款: 開発途上国に対して必要な資金を緩やかな条件(低い金利や長い返済期間)で貸し付ける協力。開発途上国にとっては、日本への返済を前提とした資金であるため、効果的な活用や自立的発展に繋がることが期待される。
(注2)STEP:本邦技術活用条件(STEP)は、我が国の優れた技術やノウハウを活用し、開発途上国への技術移転を通じて我が国の「顔が見える援助」を促進するため、平成14年(2002年)7月に導入されたもの。
ウズベキスタンでは、経済発展に伴う生活スタイルの変化等を背景に、脳卒中等の非感染性疾患で亡くなる方の割合が増大しています。しかしながら、首都タシケント市では脳神経疾患患者の増加に対応できる病院数が不足しており、また、地方の三次病院では脳神経疾患に対応する医療機材が老朽化又は不足しているため、患者は適時に十分な医療サービスを受けられないことが課題になっています。
本事業は、こうした課題を克服するため、タシケント市に脳神経センターを建設し医療機材を整備するとともに、サマルカンド市及びブハラ市の三次医療施設に医療機材を整備することにより、脳神経疾患等の非感染性疾患を主とする高度医療サービス提供体制の向上及び医療人材育成の拠点機能強化を図り、ウズベキスタン国民の健康向上に寄与するものです。
(本案件の供与条件)
(1)金 利:年0.50%(固定金利)
(コンサルティング・サービス部分に係る金利は年0.40%)
(2)償還期間:40年(10年の据置期間を含む。)