領事部

令和7年3月12日

ウズベキスタン医療情報 (2017年5月5日現在)

  医療はその国の社会的、経済的、及び文化的背景を反映しています。従って、ウズベキスタンにおける医療は、日本の事情とは異なっており、日本国内レベルの医療は期待できません。また、日常生活でも公衆衛生環境に注意を払う必要があります。外出帰宅後時の手洗いうがいの習慣は、感染症予防から必須です。
 薬局では偽薬も多いと言われていますので、日本或いは先進国製の医薬品を持参した方がよいでしょう。
 万一の場合に備え、血液型、アレルギー・喘息・糖尿病・高血圧などの持病の有無、服用中の薬剤(一般名)、連絡先等をロシア語で書いた物を携帯すると良いでしょう。歯科治療、検眼・予備眼鏡作成は、本邦出発前に完了しましょう。
 世界的に、国外緊急移送で治療される最大の原因は交通事故です、ご注意下さい。ウズベキスタンに旅行・長期滞在される場合は、必ず緊急移送を含んだ海外旅行傷害保険に加入しましょう。

1 予防接種について

 入国に際して要求される予防接種はありません。しかし、AおよびB型肝炎、破傷風の接種することを推奨します。必要とされる乳幼児・小児の予防接種はウズベキスタン入国前に完了すべきですが、日本では入手できないワクチンもあり、入国後は接種時期など下記のTIC (Tashkent International Clinic) 等にご相談下さい。
 子供が国際学校や現地校に入学・編入する場合、予防接種済証明書の提出が求められることがあります。日本の予防接種だけでは不足のこともあり、入学予定校に予防接種について早めに問い合わせて下さい。

2 病気について

 ウズベキスタンでは, どの地域でどのような感染症が流行しているかなどの正確な情報公開は保健省あるいは地域の保健所から一般市民に対して行われておりません。また上下水道設備が不十分であり食品衛生管理が十分に徹底されていないため, いわゆる「食あたり」の他,感染性(細菌性・ウイルス性あるいは寄生虫)胃腸炎には一年を通して十分に注意する必要があります。外食時, 特に屋台での飲食は十分注意をしてください。日本同様に, 生肉の摂取はやめてください。 製造月日が不明な, 冷蔵管理状況の不良な食品の摂取には十分注意をしてください。
 ウズベキスタンの風土病はエキノコックス症です。その他、ブルセラ症、リーシュマニア症などに感染することもあります。また、回虫、蟯虫、ジアルジア等の寄生虫に感染することがよくあります。生野菜等の喫食には十分注意をしてください。
 毒を持つサソリや蛇はいないと言われていますが、毒を持つ蜘蛛は生息しています。 また、ダニを介して発症する致死率の高いクリミア・コンゴ出血熱等の疾患の報告も見られますので、家畜には近づかないにしてください。狂犬病の発生地域でもありますので、野良犬、野良猫等に気を付けてください。
 薬の効きにくい多剤耐性結核の罹患率の高い国でもあり、咳エチケットの習慣もありません。したがって、人ごみではマスクの着用をお勧めします。
 夏季は気温が40℃前後となりますが, 雨は降らず湿度が低いため, 常に十分な水分補給に注意する必要があります。 また,帽子、サングラスなどによる日焼けにも十分な対策と注意が必要です。
 詳細に関しては世界の医療事情をご参照ください。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/europe/uzbeki.html

3 病気や怪我の場合(医療機関等)

 加入している旅行傷害保険の地域アラームセンター(通常は日本語対応)に連絡し、受診病院の紹介を受け、そこへの移動方法を相談してください。万が一、旅行傷害保険に加入していない場合は、以下の医療機関などに電話連絡し、医療機関・知人・ホテルを通じて車を確保した後、受診してください。この場合は一部を除いてロシア語或いはウズベク語の通訳が必要です。
(以下に紹介する医療機関情報は皆様方がウズベキスタンでやむを得ず、初期治療・救急治療を受けなければならない場合にお役立ていただくためのものです。大使館は個々の医療機関の診療内容を保証することはできません。実際の受診に当たっては皆様方ご自身の判断と責任に基づき、医療機関や医師と治療内容について十分協議され、同意の上治療を受けて下さい)


 加入している旅行傷害保険の地域アラームセンター(通常は日本語対応)に連絡し、受診病院の紹介を受け、そこへの移動方法を相談してください。万が一、旅行傷害保険に加入していない場合は、以下の医療機関などに電話連絡し、医療機関・知人・ホテルを通じて車を確保した後、受診してください。この場合は一部を除いてロシア語或いはウズベク語の通訳が必要です。
(以下に紹介する医療機関情報は皆様方がウズベキスタンでやむを得ず、初期治療・救急治療を受けなければならない場合にお役立ていただくためのものです。大使館は個々の医療機関の診療内容を保証することはできません。実際の受診に当たっては皆様方ご自身の判断と責任に基づき、医療機関や医師と治療内容について十分協議され、同意の上治療を受けて下さい)


タシケント市内

(1)Tashkent International Clinic (TIC:タシケント・インターナショナル・クリニック)
E-mail : tic@tashclinic.org
住所:38 Sarikulskaya Street, Tashkent
[British School の裏手, Tashkent 駅より車で約5分]

TEL : 午前8:30-午後5:00 + 998-71-291-0142 / 291-0726 / 120-1120 / 120-1144
診療時間以外 : +998-71-327-3378 / 291-0142 / 291-0726
FAX : +998-71-291-22-46
夜間・休日緊急連絡TEL: +998-90-327-3378

英語での受診可 診療対象は外国人のみ 往診診療なし 査証失効時の診療不可 支払いはCredit Card のみ 歯科あり、分娩・手術不可、予防接種可、入院設備なし。 歯科あり 分娩・手術不可 予防接種可 入院設備なし 救急車なし救急・タクシー利用 抗狂犬病ウイルス免疫グロブリン常備


(2) VITAMED
E-mail : info@vitamed.uz
住所:109 A, Sh Rustaveli Street, Tashkent
診療時間:8:00~17:30、日祝日休診
TEL : 午前8:30-午後5:00 + 998-71-129-8181 / 129-8282
夜間・休日緊急連絡TEL: +998-71-125-0003

基本ロシア語とウズベク語ですが英語の通訳はいます。内科, 神経内科, 外科, 小児科, 産婦人科, 歯科等がある総合病院ですが, 重症に対応する大きな手術はできません。また, 医師はウズベク人です。 ドイツ製Ford社の高機能救急車を所有しており, 依頼可能です。 MRI, CT, 超音波装置(ドイツ製), 内視鏡(日本製)など高度検査医療器機は揃っています。 ICU4床と一般病床18床があり入院は可能です。 支払いは基本現地通貨(スム)払いです。